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ストレスや苦手とつきあうための 認知療法・認知行動療法
      ~吃音とのつきあいを通して~

認知療法・認知行動療法 表紙

新しい吃音臨床に、アメリカでは認知行動療法が注目され始めている。日本の第一人者で精神科医・大野裕先生が、認知療法・認知行動療法をわかりやすく講義し、実習した記録。読み聞かせで困る高校教師との公開面接や、どもる人のグループで話し合われた女子高校生の、認知行動療法実践例など、今後の吃音臨床に役に立つだけでなく、誰もがもつ不安や恐れなどへの対処の仕方をわかりやすく解説。


大野 裕(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動医療センター 所長)
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)

定価 2,100円(税込)金子書房刊(2011.10)


【目 次】
講義:(大野裕)認知療法の基本・面接(認知療法とは何か、認知療法の面接)
実習:(大野裕)認知療法の実践・ワーク(思考記録表(コラム表)、社交不安障害、スキーマに挑戦(認知療法のゴール)、より自分らしい生き方へ)
実習:(大野裕)公開面接
対談:(大野裕・伊藤伸二)認知行動療法を吃音に生かす
(伊藤伸二)認知行動療法と吃音
   吃音の問題とは何か
   私の体験を認知行動療法で整理する
   アメリカの吃音臨床
   生活中心主義アプローチ
   セルフヘルプグループで認知行動療法に取り組む
   みんなで考えた、吃音に関連づけた認知の歪み ほか


【大野裕・まえがきより】

認知療法の一般的な概念だけでなく、公開面接の記録も含まれていて治療場面や相談場面で認知療法を使う方はもちろん、ストレスと上手につきあいたい方にも利用していただける内容。

認知療法・認知行動療法は、認知(もののとらえ方や考え方)のバランスを取りながら気持ちを軽くする方法。

精神疾患の治療法だけでなく、日常生活のストレスを上手に生かす方法としても注目されている。

認知療法では、協同的経験主義の考え方に立ち、患者さんと臨床家が一緒に力を合わせて、現実生活の中でさまざまな経験をしていく。認知療法は「認知」に注目するために、考え方を変える知的な作業だと誤解されることがあるが、決してそうではない。生徒に絵本の読み聞かせでどもってことばが出ない高校教師の苦悩の公開面接の記録を読めば分かるが、認知療法は、認知の歪みが強くなり、一時的に見えなくなった自分にとって大切なものを見つけなおす、実に人間的な営みだ。


【郵便振替でのご注文】
[郵便振替口座番号]00970‐1‐314142
[口座名]日本吃音臨床研究会
・この振替口座は、会費や参加費、出版物の購入などが、一つの口座で処理されます。ご送金の際、必ず通信欄に「本のタイトルと冊数」を明記して下さい。