サマーキャンプに小4で初めて参加してから早くも卒業という時期を迎えてしまいました。今までの自分の吃音を振り返ってみると、いろいろなことがあったなあと思います。
小さいときに、友だちの家のインターホンを押したときに、自分の名前が言えなくて泣いて家まで帰ったこと、小4で代表委員に立候補し、全校生徒の前で自分の名前がなかなか言えなくて泣いたこと、小学校の音読で最初の音がなかなか出せなくて、すぐ終わるような文章を何分もかかってしまい、その場から逃げ出したかったこと。他にもここに書ききれないくらい吃音で嫌だったこと、苦しかったこと、泣いたことはいっぱいありました。
そのたびに吃音のことを憎んでたし、「吃音じゃなかったらこんなに苦しい思いはしなかったのに」と、何度も思っていました。でもそのたびに吃音サマーキャンプのことを思い出して、「自分だけじゃない。みんなもがんばってるんだ」と思って、サマーキャンプに早く行きたい気持ちでいつもいっぱいでした。
サマーキャンプに参加してからも中学くらいまでは、吃音の原因がどうとか、治したいという気持ちが全くなかったわけではなかったけど、今は原因とかどうでもいいし、治したいとは思いません。それでも日常では無意識に言いやすいことばに換えて喋っちゃってるんですけどね。
それでも吃音に対して前と考えが変わったのは、サマーキャンプのおかげだと思っています。
これから吃音で嫌なことはいっぱいあると思います。人前でも堂々と吃れるのにはまだ勇気がいるし、吃音から逃げることができないけれど、今までどうにかなってきたんだから、これからだって失敗はいっぱいするだろうけど、やっていけると思っています。そう、信じています。
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