《大阪吃音教室 例会記録》 |
2003年度前半(2004.04〜09)記録------------------------------------------------------------・吃音教室2003.09.05・記録 テーマ:論理療法・実践編 担当者:斎 洋之 参加者数:25人(初参加者なし) ------------------------------------------------------------ 18:45〜 (司会者)参加者近況・サマーキャンプ感想など 19:15〜 (斎)論理療法・実践編 ・耐え難い不安、ひどい落ち込み、非常に強い怒りなどの感情が起 こった場合、論理療法ではどう考えるかを、例を挙げて説明する。 [例]会社に掛かって来る電話を取ることに、大きな不安を覚える ・本人は、電話と不安とを直接結びつけて考え勝ちである。 しかし、電話(事実)と不安(結果)の間には、その人自身の考え 方(ビリーフ)が介在している。 考え方を変えることによって、不安をやわらげることができる。 ・不安、落ち込み、怒りなどの結果が生まれる場合は、介在している 「ビリーフ」が正しくない考え方であると言える。 正しくない考え方を「イラショナルビリーフ」と言う。 ・今日は「事実」と「結果」の間にどんな「ビリーフ」が介在してい るのかをを見つける練習をする。「イラショナルビリーフ」が見つ かれば、そのどこが間違っているのかを考える練習も行なう。 19:25〜 (斎)論理療法実践用のプリントを配布 ・プリントの書き方を説明する。 自分の実体験について、「事実」と「結果」の内容を書き出す。 ・グループ分けをし、グループ内で話し合うことを説明する。 同じグループのメンバー同士で、「事実」と「結果」の間に介在 している「ビリーフ」を指摘する。 19:35〜 (参加者全員)グループに分かれての話し合い 20:15〜 途中休憩 20:30〜 (斎)全員での話し合い ・分かりやすい例について、「イラショナルビリーフ」を修正して みる。 [例](参加者A)会社に掛かる電話には出ない。(吃音者の)自 分が出ると、会社に迷惑が掛かると思う。 ・当日の参加者が考えた「ビリーフ」 ○会社の電話では、どもるべきではない ○会社の電話では、きちんとした言い回しをしなければならない ○電話では、テキパキと話さなければならない ○電話がちゃんと出来ない人間は、事務職に就くべきではない ○どもると会社に迷惑が掛かるに違いない ・「ビリーフ」をきちんと文章化すると、修正作業を進めやすい。 ・「でもほんと?」から始める。(その思い込みは真実かどうかを 確かめる。) ・他の選択肢はないかと考える。 20:55 終了------------------------------------------------------------ |