第10回吃音ショートコース講師紹介

 講師は、諸富 祥彦(もろとみ あきひこ)・明治大学助教授です。
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 1963年、福岡県生まれ。
 筑波大学、同大学院博士課程修了。千葉大学教育学部助教授を経て現職。臨床心理士。多くの教師の悩みに耳を傾け、「教師を支える会」を結成。生きづらさを感じ、新しい生き方を模索している人を支援。臨床心理士、日本カウンセリング学会認定カウンセラー、上級教育カウンセラー、学校心理士の資格を持つ。
・時代の精神(ニヒリズム)と闘うカウンセラー、現場教師の作戦参謀。
・日本トランスパーソナル学会会長、教師を支える会代表。
・日本カウンセリング学会理事、日本教育カウンセリング学会理事、日本産業カウンセリング学会理事、日本生徒指導学会常任理事。

 
 人生の幸・不幸を決めるのは、その人の人生に起きた出来事、それ自体ではない。人生の幸・不幸を決めるもの、それは、人生で起きるさまざまな出来事をその人がどう受け止めるか、その出来事から何を学び、どんな気づきやメッセージを得ていくか、それ次第である。そして実際、“この人生で起こることは、どんなことにも意味がある”。私たちに何か、大切なことを教えてくれている。
 私たちの悩みのタネになっている、人生の暗い出来事であっても、こうした出来事にもやはり意味があり、私たちはそこから何か、人生の大切な学びや気づき、メッセージを得ることができる。これらの出来事が私たちに何を問いかけているか。何に気づくよう促してきているのか。それに気づき、新たな学びを得るならば、人生の“逆境”を“よりよく、より豊かに生きるための好機”へと転換することができる。
 したがって、これらの人生の“問題”“悩みのタネ”は、実は、それに私たちがどう応えるかを試す問いかけ、謎かけである。その意味で、絶えず悩みや問題がふりかかってくる私たちの人生そのものが“問いかけ”のようなものである。

 諸富祥彦 『生きていくことの意味』(PHP新書) より


※ 諸富祥彦助教授の公式ホームページはこちらです。


  著 書
『生きがい発見の心理学』 (新潮社)
『ずっと彼女がいないあなたへ』 (WAVE出版)
『「他人の目」を気にせずに生きる技術』 (大和出版)
『子どもよりも親が怖い』 (青春出版社)
『さみしい男』 (ちくま新書)
『孤独であるためのレッスン』 (NHKブックス)
『カウンセリング・テクニックを生かした新しい生徒指導のコツ』 (学習研究社)
『自分を好きになる子を育てる先生』 (図書文化社)
『生きていくことの意味ートランスパーソナル心理学入門9つのヒント』 (PHP新書)
『トランスパーソナル心理学入門』 (講談社現代新書)
『学校現場で使えるカウンセリングテクニック 上・下』 (誠信書房)
『どんな時も人生に”YES”と言う』 (大和出版)
『カール・ロジャース入門−自分が“自分”になるということ』 (コスモス・ライブラリー)
『フランクル心理学入門−どんな時にも人生には意味がある』  (コスモス・ライブラリー )


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